カナダの大手通信ベンダー「Nortel Networks」が会社更生法申請を検討している──と10日づけのウォール・ストリート・ジャーナル紙が伝えた。
ここ数年、同社は破綻の淵をさまよっている。ワイヤレス系設備機器などの不振がつづいており、再建計画が厳しい状況にあることはかねてから噂されてきた。
日本でも次世代LTE設備の契約を取っており、破綻すると日本での影響も出る。ただ、WSJ誌に対する同社のコメントでは「会社更生法をすぐに出すような状況にはない」と述べている。が、こうした記事が出ること自体、同社に厳しい状況を反映している。
2009年、米国の通信事業者による設備投資は全体で横ばいか減少になると言われている。設備投資の目玉といわれる次世代携帯サービス(4G/LTEサービス)は、2010年あたりから本格化するので、2009年は大きな目玉がない。ベライゾン・コミュニケーションのFTTHは投資が続くほか、AT&TのU-Verse(IPTV)もあるが、これは織り込み済みの数字で、設備投資全体を拡大するほどの要因ではない。
通信事業者が設備投資を絞れば、当然、機器ベンダーはつらくなる。特に、アルカテル・ルーセントやノキア・シーメンスなどの総合ベンダーは厳しい。
やれやれだ。
小池良次(www.ryojikoike.com)
米国はすっかりホリデー気分。シリコンバレーの大手企業は、軒並みクリスマス・パーティのシーズンを迎えている。
きょうは珍しい光景に出会いました。昨日紹介したWCAI会議、二日目の出来事──それは
今日は、アトランタで開催されているLTE(Long Term Evolution)USAという会議に出席しています。
あす23日の正式発売に先駆け、サンフランシスコのT-Mobile USA店で今日、500台だけT-Mobile G1が先行発売された。
今日は、企業向けマッシュアップの取材に、タグ・コンファレンス(←セレナ社のプライベートショー)に行ってきました。
(セレナ日本PRの佐藤さん、ご招待頂きありがとう)
マッシュアップと言えば、グーグル・マップなど米国では相変わらずコンシューマ向けが大きく盛り上がっています。
その影に隠れて?、あまり話題にならないのが企業向けマッシュアップ。同分野はプレゼンテーション・マッシュアップスからデータ・マッシュアップスへと伸び、いまプロセス・マッシュアップスへと裾野を広がっています。会議を主催したセレナ社は、このプロセル・マッシュアップス分野を「リードする企業のひとつ」(←フォレスター・アナリストの言葉)です。
興味深かったのは、アナリストやベンダーが顔をそろえたキーノートパネル(写真)。ビジネス・マッシュアップスが本格化するにはあと数年掛かるという意見で一致した。これだけマッシュアップス関連のサイトやサービス、ツールが出そろってきたのに「本格普及化は四年ぐらい先」というのは、やや意外な印象だった。
ただ、落ち着いて考えるとナルホド。
ビジネス・マッシュアプスは企業情報システムの基盤をSOAに変えるなど、色々と環境整備が必要だ。そのため同じWeb2.0属でも、ブログやWikiに比べて、企業への導入・普及がむずかしい...。
ただ、この技術/トレンドは、2010年以降、広く長く利用される、つまり息が長いと言えるようだ。
小池良次(www.ryojikoike.com)
今日から始まったLinuxWorldに行ってきました。
今年の目玉は、Mobile Linuxです。基調パネルではQualcomm社、Google(Android担当)、LiMo Foundation、Trolltech、Purple Labsの担当者が一堂に会して、Mobile Linux議論でした。こうして見ると、携帯・モバイル端末ではLinux以外の方が少数派なんだと──再認識──。もちろん、SymbianやWindows Mobileなど非Linux派の方が出荷台数では圧倒的に多いのですが。
数年後にはLinuxがMobile分野の主役になるというのを実感しました。その頃には、Google AndroidやLiMo、Trolltechなどが激しい競争をしているんでしょうか。
もう一つは、Linux Desktopが、いつ本格的に普及するか?という話題です。この分野は昨年ぐらいから、凄くホットな状況に入っているのですが、今日、IBMの記者発表会に顔をだしたら、その話が飛び出してきました。(IBMさんは毎年、LinuxWorldで興味深い発表をおこないます)
IBMさんはCanonical/Ubuntu社、Novell社、Red Hat社さんと提携して、Linux Desktopを企業向けパソコンにプレインストールしようとしています。たぶん、今年中に(あるいは来年初めあたり?)マイクロソフトのVistaではなく、Linuxが最初から載っているパソコンが大手ベンダーから出荷されるようになりますね。
(明日、IBMの方が基調講演を行うので、ひょっとしたら、そこでどこかPCベンダーさんの名前がでるかも!!!)
いよいよ、パソコンもマイクロソフト以外のディスクトップを選べる時代がやってきそうです。最初に、プレインストールを出すのはどこのPCメーカーでしょうか。勝手な個人の予想とお断りしておきますが、米国ではLenovoさんとかDellさんとかなんでしょうか。日本メーカーさんも、ひょっとすると参加するかな?ワクワクします。
それから今年も恒例のLinuxWorld ゴールド・ペンギン・カップ(写真)も開催されました。ギーク組とナード組に分かれておこなう「クイズ戦」です。当然、クイズの内容はSF小説からOSや半導体など、ギーク・ナードじゃないとわからないものばかり。もちろん、ギークはおじさん組で、ナードは若手組です。今年は、ナード組がリードしていたんですが、中盤で逆転し、ギーク組の大勝利となりました。
小池良次(www.ryojikoike.com)
今日はDCIA(Distributed Computing Industry Association)主催の「P2P Media Summit」会議に顔を出してきました。
米国ではP2Pの利用が広がっていますが、それでも「まだまだ主流技術」にはありません。そこでDCIAが、P2Pの様々な技術を紹介する会議を開いたという感じです。
残念なことに、話題のコムキャスト社は基調講演をキャンセルしました。金曜日にFCC(連邦通信委員会)がコムキャスト社のP2Pアプリケーションの制限(ネットワーク・シェーピング)を不当慣行とする決定を下した直後だけに「キャンセルはしかたない」のですが、やっぱり話をききたかった。
興味深いのは、P2Pのコンシューマ市場離れ。
企業ネットワーク内やISPネットワーク内での活用事例が色々紹介されました。もちろん、CDNでもP2Pは重要な技術になってます。ライセンスや著作権保護が大変なコンシューマ市場を避ける動きは、これから広がるのか?注目したい。
(写真は、企業内P2Pの事例を報告するIgnite社のFabian Gordon氏)
もう一つは、P2Pを使ったライブ(正確にはニア・ライブ)ストリーミングの動き。既に、JoostなどP2Pを使ったインターネットテレビは動き出していますが、スポーツ中継などライブ放送には食い込めていません。DCIAの中でライブP2Pのワーキンググループが活発に動いているようでした。
P2Pは、アプリケーションからインフラに脱皮しようとしています。
小池良次(www.ryojikoike.com)