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昨日、ようやく終わった700MHz競売(アナログTV跡地事業免許)の結果がでた。
注目のGoogleは、Verizon Communicationsに完敗し、念願の700MHz C Blockでひとつの免許も買えなかった。
これでGoogleが独自に携帯電話網を建設するプロジェクトは、夢に終わった。
まあ、数兆円はかかるプロジェクトだけに、負けたGoogleもホッとしているだろう。Googleの株主は一番幸せなはずだ。
そして米国の携帯電話会社も、Google参入の脅威が当面 “遠のいた” ことに胸をなでおろしている。
ぼくも...「Googleが携帯電話事業に参入するのは、同社を危機に落としかねない」と周囲に述べていただけに、ホッとしています。
小池良次(www.ryojikoike.com)
サンノゼでVON会議が開催されたので、取材がてら、顔を出してきました。
インターネット電話ブームに乗って成長してきたVON会議は、いまや中小企業向け電話システムの総合ショーです。
Asterisk Worldが併設され、アスタリスク(オープンソースPBX)関連のセッションや展示が目白押しでした。着々と拡張が進んでいるアスタリスクは勢いがあります。アスタリスク会議の参加者は、同製品のユーザーが多く、質疑応答になると具体的な問題を取り上げての議論になって、迫力があります。どんどん実力をつけているのを肌で感じます。
基調講演では、インテルのAnand Chandrasekher(Sr.VP & GM, Ultora Mobility Gourp)氏が、インターネットモバイル端末の最新情報を紹介していたほか、スプリント・ネクステル社とAT&T社のネットワーク・アーキテクチャーに関する情報もありました。
こんな電話会社のネットワーク話は「VONの参加者にとっておもしろいのかな?」と首をかしげましたが、僕的には非常に興味深かったです。専門的な話で恐縮ですが、日本のNGNと米国のNGNはIMS/SDPの取り扱いで微妙に違いがあるのです。スプリントとAT&Tは具体的なブロック図を示してくれたので、「な~るほど、こう違うのか」とウキウキしました。
元FCC委員長のReed Hunds氏も登場し「中国脅威論」をテーマに話をしていました。中国に負けないように「米国も努力しなければならない」「インフラ投資をもっと充実させないといけない」と警告しています。確かに、ブッシュ政権は通信インフラを筆頭に産業基盤育成に力を入れてきませんでしたから、(選挙戦もあって)その辺をついている感じです。
明日はフェムトセルの話もあるので、また取材に行こうと思います。
追伸:今日、ようやく700MHzオークションが終わりました。落札者の具体的な名前などがFCCから発表されるのは数日後でしょう。楽しみです。
小池良次(www.ryojikoike.com)
最近は国際通信市場の動きが激しい。
ちょっと古いが、3月5日、AT&Tは、海外ネットワークの拡充を狙って、10億ドル(1000億円強)の投資を発表した。昨年は7億5000万ドルだから、約3割の増加ということになる。投資先はアジア向け海底ケーブル、アジアおよび欧州のイーサネットワーク拡充が主となる。
アジア、欧州網の拡充は、AT&Tだけでなくベライゾン・コミュニケーションズ(米第2位の電話会社)も力を入れている。もちろん、これらの国際幹線網はIPv6対応。また、グーグルも独自にコンソーシアムを組んでアジア向け海底ケーブルの敷設プロジェクトを始めている。
このようにアジア向け海底ケーブルは新規敷設による拡張が続いているが、中国、インドなどの需要が拡大しているため。正確な数字はわからないが、北京オリンピックの影響で中国本土向けも逼迫しているらしい。
数年前まで、どうやって海底ケーブルのトラフィックを埋めよう悩んでいたのは嘘のようだ。1990年代の国際通信ブームを思い起こさせる。日本では、行政もメディアもこの分野には無関心。まあ、日本の事業者も着々と中国などにデータセンターを建設しているが、国際幹線回廊を整備すると言った大きなビジョンにはなっていない。欧米ではプライベート・イクイティー・ファンドがこの分野に顔をだしている。とすれば、日本も商社さんが、この分野に手を出しているのだろうか(←小生は不勉強で知らないが)
小池良次(www.ryojikoike.com)
1月から始まったアナログTV跡地(700MHz)競売もそろそろ最終段階に入っているが、最近WiMAX陣営のニュースが増えている。
先日、NextWave Wireless Inc.がWiMAX用テレビ放送技術“MXtv”を発表した。同社は、着々とWiMAX関連機器の開発を進めるかたわら、ラスベガスでWiMAX網を運営している。同技術は、700MHzを使って地方の通信事業者が小規模のWiMAX放送事業を展開するために用意されたようだ。今後の動向が興味深い。
なお、NextWave社はHuawei Technlogies社とのジョイントベンチャーも同時に発表した。Hunweiの4G基地局およびASN-GWに関する提携だそうだ。
ちょっと古いが、WiMAXフォーラムは700MHz製品に関するロードマップを発表(2月中旬)した。現在、米国では2.3GHzおよび2.5GHz帯の製品開発が進み、機器の認証テストなども動いている。これはSprint Nextel社のWiMAX網建設が同帯域で行われるためだが、その次には700MHz帯向けWiMAX機器開発へと動くようだ。(なお、3.5GHz関連開発は既に動いている)
ちなみに、アナログTV跡地の再活用を狙った700MHz無線免許競売は、1000件を超す細かい免許を発行する。その大部分は、携帯電話(3.9G~4G向け)に利用される。WiMAX関連利用は700MHz免許の一部にすぎず、それほど大きな市場ではないと予想されている。
小池良次(www.ryojikoike.com)
2月19日、米国の携帯大手は相次いで、掛け放題月額100ドルプランを発表している。
約1ヶ月前、業界3位のSprint Nextel社がフラットレート(月額120ドル)のテスト販売を開始した。その挑戦を受けて立ったのが、Verizon Wireless社で、19日に全米で掛け放題月額100ドルプランを発表した。
掛け放題プランの狙いは、法人ユーザー。米国では会社から支給された携帯電話で仕事をするが、この料金がどんどん増えており、企業は頭を悩ませている。
Verizon Wireless社が発表した数時間後、業界トップのAT&Tも掛け放題月額100ドルプランを発表し追従した。AT&Tは2月22日からサービス開始する。また、T-Mobile USA社もすぐさま追従、99ドル99セント掛け放題プランを2月21日から開始するとアナウンスした。
日本では、ソフトバンクさんが低価格戦争に火をつけたが、米国では純減に直面したSprint Nextel社をきっかけに、フラット価格戦争が始まった。
さて、どのくらいのユーザーが、このプランを利用するのか。今後の動きが楽しみだ。
蛇足)固定電話大手への対抗策としてT-Mobile USAは、VoIPプランを発表している。
小池良次(www.ryojikoike.com)
米国の携帯業界で成功した端末といえば...
軽薄短小の世界を築いたMotorolaのマイクロタック
企業向けメール端末から携帯に進化したBlackberry
携帯網のインターネット化を狙うapple社のiPhone
など、いろいろあるが、Danger社が開発したSidekickも、成功した端末の一つにあげられるだろう。
スタイルや機能の流行すたりが激しい携帯業界で、いまだ人気を持っている。
これだけ息の長い端末も珍しい。 そのDanger社をマイクロソフトが買ったそうだ。
Microsoftのゲイツ会長は、一部の記者に対してZ-phone(Zuneの携帯電話版)は出さないと言ったらしい(未確認情報)が、たしかにZ-PhoneよりもSidekick+Windows Mobileを育てる方が良いかもしれない。
興味深いのは、Gooogle社との因縁だろう。
Danger社の創設者3人のひとりだったAndy Rubin氏は同社を去った。そしてAndroid社を設立、その後、Googleに買収されて、有名なAndoridプロジェクトを切り盛りしている。のこりの創設者(Matt Hershenson氏、Joe Britt氏)はDanger社に残りMicrosoftに買われた。
創設者たちは、MicrosoftとGoogleに、それぞれの道を歩んだわけだ。まあ、Microsoftは対Google戦略の一環でDanger社を買ったのか?と勘ぐりたくもなるが、それは考え過ぎかもしれない。
もちろん、進行中のヤフーに比べれば、Danger買収はマイクロソフトにとって、苦もない話だろうが、僕としては地味に、マイクロソフトのウィンドウズ・モバイルがDangerの技術陣によって進化してくれることを祈りたい。
小池良次(www.ryojikoike.com)
Motorolaは携帯部門を分離独立させる準備を進めていたが、Nortel Networksの携帯部門と合弁会社を作る話が進んでいる。
2月11日付けのWSJ紙が伝えた。
モトローラは投資家からの圧力で、赤字がつづく携帯電話を分離して、安定している公共無線(警察とか消防とか)やCATV部門だけにする『分社化』へと進んでいたが、分離した携帯部門を韓国や中国の大手通信機器ベンダーが買うのではないかと噂されていた。
本当は、日本の携帯電話会社が買収や合弁してもよいのだろうが、さすがに日系企業の名前は噂にものぼらなかった。日本のメーカーにとっては、世界規模の流通・販売・営業網が手にはいるので、国際化をするなら絶好のチャンスだが、Motorolaと日本の携帯メーカーでは、規模が違いすぎるためだろう。
携帯電話は、これから大きく変わろうとしているが、さて、新会社Motorola-Nortel(←もし成立したら)は、その荒波を乗り越えられるのだろうか?
小池良次(www.ryojikoike.com)
2009年2月のアナログTV放送停止にともない、空き地となる700MHz帯の無線免許再交付オークションがアメリカで繰り広げられている。AT&Tモビリティー(携帯第1位)、ベライゾン・ワイヤレス(携帯第2位)などに混ざってグーグルも健闘している。
1月24日から始まった同競売は、今日まで約45ラウンドを消化し、オークション総額は予想の150億ドル(約1兆6000億円)を遙かに超えて190億ドル(約2兆円)に達した。
競売を主催しているFCC(連邦通信委員会)は、明日2月8日から1日の競売回数を6回(1回を30分から25分に短縮)にして、オークションの追い込みに入った。
この調子では、来週初めに、この競売は終わることになりそうだ。
さて、大手電話会社と正面切って争ったグーグルは、どのくらいの成果を得たのか?結果が楽しみになってきた。
小池良次(www.ryojikoike.com)
24日、いよいよ米国の700MHz競売が始まった。来年2月に迫ったアナログTV停波を前に、1,849社がその跡地(無線事業免許)を狙ってオークションに参加した。その中には、ご承知のようにグーグル社も入っている。
ニュースにざっと目を通すと...
初日の競売回数(ラウンド数)は2回。1回目は総額約24億ドル、2回目は約16%アップで約28億ドルに達した。
<Dブロック>
公安ネットワークとの共用帯域(ブロックD)は、予想通り無線ベンチャーのFrontier Wireless社が健闘しているようだ。しかし、サブ・プライム問題で米国経済の減速が進むなか「ベンチャー企業に公安網の整備建設を任せて大丈夫か?」との懸念もワシントンでは広がっている。Dブロックの1回目は4億7,200万ドルで、2回目は成立しなかった。
<Cブロック>
Cブロックは、全米一括(50 State Package)免許とネットワークのオープン義務をもつ興味深い免許帯で、グーグル社が狙っていると噂されている。1回目の値段は10億3,754万ドル、2回目は12億4,499万ドルとなっている。ただ、最低落札価格の46億ドルには、ほど遠い。
個別地域では、ニューヨーク地区(Aブロック、6MHzのペアリング)が5,900万ドル(1回目)と、やはり人気がたかい。
金曜日(1月25日)は1日3回の競売が予定されている。
小池良次(www.ryojikoike.com)
今週あたりから、大手CATVや通信会社が決算発表を始めるが、どうやら相当厳しい内容になりそうだ。
すでに紹介したが、米携帯業界3位のスプリント・ネクステルは加入者純減に陥り、相当の経営合理化(店舗縮小、人員削減)を余儀なくされている。
それに先立ち、CATV最大手のコムキャスト社は「2008年加入者減少」を予想している。理由は米国の景気減速、競争の激化にあるという。たぶん、政府が進めるケーブル・テレビ業界の開放政策も、こうした暗い将来予想を後押ししているのだろう。
一方、電話業界トップのAT&Tも“蚊帳の外”ではない。サブプライム問題が直撃したアメリカ南部を中心に、通信料金未払いによる契約解除が増えている。また、もうすぐ2月を迎えようとしているにも関わらず、ベライゾン・ワイヤレス(携帯業界2位)もAT&Tモビリティー(同1位)も、ポスト・クリスマス商戦のTVコマーシャルを続けている。2007年の年末商戦が不振だった証拠だ。
先週、我が家にも、ベライゾン・ワイヤレスの営業から電話が入ってきた。僕のところは優良顧客だから“ベストカスタマーとして割引する”ので“今年は解約しないで!”と言う。鼻っ柱の強いベライゾンが「こんな電話をするほど状況は厳しくなっているのか~」と、こちらの方がびっくりした。こうしてみると、米国の放送通信業界は、景気減速を前に続々“守りの体制”に移っている。
アメリカでは「米大統領選挙の年には不況はない」とよく言われる。しかし、2008年はこの慣例を破る波乱の年になりそうだ。
小池良次(www.ryojikoike.com)